電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

勘違いする

「これだけ毎日一緒なのだから、あちらもこちらのことを絶対に認識しているはず!」―電恋経験者の思考です。皆さん、必ず同じように考えるでしょうし、私も(好意を持っているとは思いませんが)存在を認識されていると思ってしまうときがあります。

しかし、これ、自分に都合の良い勘違いです。ほとんどの場合、電恋さんが自分のことを認識してくれていることはありません。自分は電恋さんに好意を持って見ているわけですから常に認識します。ただ、ほかの人はどうでしょうか。ほかにも毎日一緒になっている人が絶対にいるはずですが、関心がないから気付いていないのです。

電恋さんにとっての私はまさにこれのはず。私のことを認識してくれているなど勝手な思い込み。ブサメンということで、逆の意味で認識されているかもしれませんが、私はデブではありませんし、せめて服装だけは清潔感を保つように注意しているので、そこまで目立つブサメンではない…と思いたい。そもそも、ブサメンは眼中に入りませんが。

私は毎日2回、乗り換えます。他社線と直通運転しているものの快速がそこまでなので下りたホームで1回、そこから他社線にもう1回。彼女とは快速を降りたホームで毎日、一緒になります。同じ快速に乗っているようですが、車両が違うようです。

快速を降りたホームで私が先に並んでいると、後方から彼女が列に並びます。乗り換えた車内でお互いに腕が接することも頻繁ですし、他社線に乗り換える際にはいつも隣を歩いています。私は意識して隣を歩いているのですが。

そして問題はどこまで一緒かということですが、私の会社の前までです。彼女の会社はどうやら、私の会社のビルの2~3棟隣のようです。私が会社の前の横断歩道で赤信号を待っていると、後から彼女が追いついてきます。

…勘違いしてしまいそう。っていうか、ここまで書きながら自分で勘違いしていると思います。電恋とは、この勘違いを何とか抑えることなのかもしれません。