電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

米国本社からのメール

ブサイクは女性を好きになってはいけないのでしょうか。 いや、いけないわけではありません。ただ、想いが届くことなどないので、好きにならないほうがよいということです。 毎朝の電車で一緒になるだけ、たまたま職場も近くのようで帰りの京急でも一緒にな…

何か欠けたか

「すみません、今日はちょっと体調が悪いので」 1人で部屋でぼーっとしていた夕方、たまに出演しているジャズバーのオーナーから、今夜ベースを弾いてくれないかと電話がありました。 特に予定がなければいつも受けているのですが、今日は気分が乗らないため…

もう泣かない

起きてから顔を洗おうと思って洗面所に行き、鏡に映った自分の顔をまじまじと眺めました。われながら、とにかくひどい顔です。 相変わらずブサイクですし、昨夜もいっぱい泣いたのでまぶたは腫れぼったいですし、人前に出られる顔ではありません。 私はもう…

泣き虫

私は人前で感情を露わにすることはありません。 「こんな姿を見せたら気持ち悪いと思われるに違いない。せっかく仲良くしてくれているのに嫌われたらどうしよう」― 私の頭の中に常にあることです。 ブサイクとは自身の感情を押し殺す生き物です。ただでさえ…

引っ越し

実は週明けからオフィスを引っ越すことになり、今週は業務の合間を縫って少しずつ梱包作業などをしていました。 引っ越すと言ってもフロアが変わるだけで、通勤経路が変わるような大規模なものではありません。ふみちゃんの会社の近くのままでひと安心です。…

20年ぶりに、泣く

「7月28日取次搬入、7月31日出荷分をもって、書籍の出荷が終了になりました」― きょう27日、弊社の出版社としての機能が停止しました。 つまり、弊社は出版社でなくなりました。 出版業界の仕組みについて書き始めると長くなるので割愛しますが、書店などか…

敗戦濃厚

「ずずずさんは転職しないんですか?このまま一生、こんな仕事を続けるんですか?」 元書籍編集部で、いまは営業サポートにいる同僚と久しぶりに顔を合わせました。同じ社内にいますが、フロアが違うので意外と会いません。 彼は私より年上で40歳を超えてい…

天然

「ずずずさんは独身ですよね」 先々週からフルフィルメントに入った女性に言われました。今朝、コーヒースペースでふみちゃんを見つめながらコーヒーを飲んでいるときにいきなり、です。 席が通路を挟んで私の真後ろなので挨拶ぐらいはしますが、業務上の関…

同性に好かれる

「先日のライブを拝見して、ずずずさんのベースに一目惚れしました。バンドのFacebookページでお名前を知り、ずっと悩んでいたのですが、ライブ情報などをうかがいたいので、個人的にも友達としてお願いします」 Facebookで見知らぬ方から友達申請が届きまし…

嫌い

「ずずず、ニューデリーオフィスで“日本人が来るらしい”って噂が流れているみたいなんだ」 噂を流したのはダイレクターではないかと思います。外堀から埋めていき、支社長やマネージャーがどうにもできないよう、既成事実を作るつもりなのでしょう。 私は決…

恋をとめないで

「9月の文化祭でCOMPLEXやるんだけど、リハを見てくれない?何ならおじさんがベース弾いてくれてもいいけど」 こんぷれっくす? 従姉妹の子ども(高校3年生)がバンドでギターをやっていて、リハを見てアドバイスしたり見本で弾いてみたり、以前から色々と相…

タンドリーチキン&メキシカンピラフ

バンドはとてもお金がかかる趣味です。 楽器やエフェクター(音を変える機械)などはもちろん、リハーサルスタジオを借りるにもお金がかかりますし、ライブをやるにもお金がかかります。 社会人になったいまでこそ、それほどお金を気にせずに楽しめています…

闇稼業

闇稼業が増えつつあります…何だか危ないことをしているようですが、またもやこっそりと広告営業チームの手伝いをしているだけです。 私は干されていますし、広告営業チームも一スタッフにすぎないので、ダイレクターの目を気にする必要はないのですが、雑誌…

ふみちゃん

今朝はふみちゃんの同僚がおらず、ふみちゃん1人でした。こんなときにおしゃべりしながら一緒に出社できたら…と思ったことは数えきれません。 遠目なので細かい模様までは分かりませんが、色白のふみちゃんにブラウンのワンピースがとても似合っていて、落ち…

仕事ができる男

「ずずずさん、すごいですよ!“いつから来られそうなんだ?”って言ってましたよ!」 当たり前だよ、オレがこれまでどれだけ試行錯誤しながらスキルを磨き、キャリアを積んできたと思ってるんだ。どこでだってやっていけるわ。 謙虚を美徳とする日本人の中に…

身も心も外資系

「支社長にはどうしてもやりたい新規事業がある。来月に来年の事業レビューがあって、そこで何としても予算を取ってくるから、その編集長を任せるつもりだ」 1月~12月が会計年度の弊社ではこの時期“Mid-Year Review”といって、昨年末に設定された今年の目標…

続・芸人体質

「“毛皮”“宝石”“絵画”のキーワードに要注意」「過剰なボディタッチに勘違いしない」「クーリングオフの期間を確認すべし」 週末にGoogle先生に「デート商法」と聞き、完全武装で京急の横浜駅で特急を待っていました。ブサイクだからというだけでカモにされる…

面接

「履歴書と職務経歴書を用意してもらえるとありがたいです」 実は明日、面接のようなものを受けることになっています。“面接”というより“顔合わせ”といったほうがイメージ的に近いかもしれません。 ニュースサイトの運営をメインにあれこれとクリエイティブ…

横浜のじじぃ

「いつものところにいるからお前も来い!」 横浜のじじぃどもはとにかく元気なのです。70歳を過ぎたかそれに近い年齢で、私の親父より年上にも関わらず、夕方から飲み始めて日付が変わってもまだ飲んでいます。 「じじぃは日が沈んだら眠り、日の出とともに…

お隣さんの引っ越し

「お世話になりました。引っ越すといってもすぐ近くですので、遊びにきてください。子どもも喜びますから」― お隣さんが今日、引っ越していきました。 お隣さんは私より年下のご夫婦と3歳の女の子の3人家族ですが、2人目の妊娠が半年前に分かり、横浜市内に…

ゲラ

久しぶりに大量のゲラを持ち帰った金曜日の夜です。 年間10タイトル以上の書籍を制作していた一昨年までは毎週末、ゲラを入れた大きな封筒を手に持って帰っていました。週末に自宅で読むためです。 弊社の書籍はA5版が基本です。制作中のゲラは見開きになっ…

責任

自身に与えられた業務に対して責任を持つ ― サラリーマンとして当たり前のことですし、私はこれまでそのように取り組んできました。 私に与えられた業務は、売れる書籍を企画し、スケジュールに沿って制作し、年間計画で決められた日に刊行することでした。 …

芸人体質

「とても良い香りですね。何をつけてるんですか?」 今朝、京急の横浜駅のホームで特急を待っていると、見知らぬ若い女性に突然、話しかけられました。しかも、美人と言ってもよい女性です。 まさか私のようなブサイクに話しかけているとは思いもよらず、無…

連れション

「来年の予算に関する米国本社との事業レビューが8月にある。私はどうしてもやりたい新規事業があって、それには君の記者経験が必要だ。承認されれば君を責任者に充てるつもりだから、もう少しガマンしてほしい」 帰り際に支社長に言われました。あちこちに…

どん底でもがく

お昼ごはんを食べようと外に出たら、ふみちゃんらしき女性を見かけました。遠目だったので定かではありませんが、すぐに回れ右してデスクに戻りました。 私の仕事は基本的に1人で進めます。進捗はそれぞれ異なるため、昼休みは一律に12~13時ではなく、手が…

認識の甘さ

「日本市場では新興だった当社のブランド構築において彼は多大な功績を残しました。その経験はニューデリーオフィスにおいても存分に生かされるはずです」 ダイレクターが書いた私の推薦文を入手しました。ニューデリーオフィスにいる元同僚から送られてきた…

続・ガンジス川の恋人

「ずずず、ちょっとまずいことになってきたよ」 外出中のイギリス人の同僚から電話がかかってきました。今日は弊社が主催する大規模なセミナーが開かれていて、彼は終日、会場にいるはずです。 セミナーはまだ終わっていないはずで、それにもかかわらずわざ…

ふみちゃんの夢

ふみちゃんの夢を見ました。 私が出演するライブバーに友人と来ていて「えっ、何でふみちゃんが?まさかオレのライブを観にきてくれたのか?」と大喜びしました。しかし、私が演奏中はステージを1度も見ることがありませんでした。 ふみちゃんのお目当ては私…

杜若

「そろそろ帰ってくるんじゃないかと思って待ってたのよ。杜若をもらったから活けてくれる?」 帰ってきたところでマンションのオーナーさんに待ち伏せされました。杜若は最近、花屋でよく目にするようになり、活けようかと思っていたところでした。 わたく…

鶏手羽元のさっぱり煮

あまりの暑さに食欲がなくなる、少しは食欲があったとしてもつい冷たいものを食べてしまう季節ですが、こういうときこそしっかりと食べなければ夏バテになってしまいます。 アルコール依存症の私が健康について語ることほど説得力がない話も珍しいですが、気…

夏休み

「私は台湾に行くんだ」― コーヒーを淹れにいったところ、隣の休憩スペースでお昼ごはんを食べているカスタマーサポートの女性陣の会話が耳に入りました。 私のデスク周りでも夏休みをどうするかといった会話が聞かれるようになりました。そういえば、夏休み…

耳が…

ハードロックやヘヴィメタル、ジャズ、フュージョンなど、さまざまなジャンルのバンドをこなしてきた私の耳は強靱です。 しかし、昨夜は耳をやられました。しかも自分のバンドで。私以外(←ここ重要)のメンバー全員のテンションが凄まじかったのです。 soun…

キレイな字

キレイな字を書ける人に憧れます。 会社にとても達筆なスタッフがいます。子どものころからずっと書道を習っているそうで、出張申請書などを見たときにうっとりしました。 私もペン習字のドリルなどを買ってきて練習したことがありますが、やはり大人になっ…

続々続・景子さん

(こちらとこちら、こちらの続きです) 「開店準備と開店してからのバタバタで半年も会わなかったけど、時間ができたらまた会ってくれる?たまに来ていい?」 もちろん構わないし、合鍵だって持っているんだから好きなときに来ればいい。ただ、男の1人暮らし…

続々・景子さん

(こちらとこちらの続きです) 景子さんと私は異様と言っても過言ではないほど趣味が合います。学生時代の友人以外でバルザックの『幻滅』が好きだと言った人は景子さんだけですし、フュージョンが好きという女性も滅多にいません。 好きなこと以上に嫌いな…

ガパオ

景子さんの話の続きはいったん脇に置き、晩ごはんの時間です。ベランダのバジルがわさわさしているのでガパオを作ります。 野菜は玉ねぎとなす、パプリカ、ズッキーニを入れます。パプリカ以外は先日、親父が送ってくれたものです。ピーマンも送ってくれたの…

続・景子さん

(こちらの続きです) 景子さんは当時、ニューハーフクラブで働いていました。いわゆる水商売ですが、私の友人にはOLと偽っていたそうです。 しかし、ずっと前からネイルサロンを開きたいという夢があり、水商売はその資金を稼ぐためでした。そして開店の目…

景子さん

「ねぇ、ずずずくん、やっぱりあのコのことが好き?私じゃダメ?」 このひと言だけ見ると「ついにずずずにも春、いや夏がきたか!」と思われるかもしれませんが、そうではありません。 昨夜遅く、自宅で楽器のメンテナンスをしていたところ、景子さんが来ま…

オフィスを出る時間

「ヤバい、このままだとまたふみちゃんと遭遇してしまうかも…」。 ふみちゃんと帰りも一緒になることがよくありました。 オフィスの最寄り駅(A駅)から1駅だけ都営地下鉄に乗り、隣の都営地下鉄の駅(D駅)で乗り換えるのですが、D駅で京急に直通する快特に…

幸せそうなご家族

最寄り駅からオフィスまで歩いていると毎朝、とても幸せそうなご家族に会います。 双子と思われる男の子と女の子、いつも抱っこしてもらっている女の子の3人の子どもを連れたご夫婦です。たぶん、出勤前に保育園に預けるのでしょう。 子どもたちは何事にも興…

ふみちゃん

私はふみちゃんが大好きです。 「鏡見たことある?」「ブサイクなのに何で身の程をわきまえないの?」「キモいんだけど?」― 自分が一番よく分かっています。 だから何もしません。ただ、こうして毎日ブログに書くだけです。仮にふみちゃんがここを見つけて…

盛者必衰

「あれ、ずずずじゃね?こんなところで何やってんの?」 オフィスエントランスで学生時代のサークルの同期に遭遇しました。むしろ私のほうが「何やってんの?」と聞きたいところです。 今日は弊社でセミナーを開催しているのですが、それを聞きに来ているそ…

いつも1人

ふみちゃんがいました。 先週は早めの夏休みを取り、海外旅行にでも出かけていたのかもしれません。そういえば去年もこれぐらいの時期に夏休みを取っていた記憶があります。 月曜日はダイレクターに呼ばれ、火曜日は同僚に呼ばれ、水曜日は休みと、今週は1度…

いてもいなくても

「いてもいなくても同じだから構わないが」 私が体調不良で休みだと知り、ダイレクターが今朝、言い放ったそうです。隣のデスクの同僚からメールが届いていました。 自分に逆らったらどうなるか、という恐怖心を周囲に与え、逆らえないようにしているわけで…

きょうは会社休みます。

起きてから顔を洗おうと思い、ふと鏡を見て、自分があまりにもブサイクで外に出るのが申し訳ないと思ってしまったから。 ウソです。 いわゆる扁桃腺が腫れていて、水を飲むだけでも喉が痛く、強烈な倦怠感に見舞われているからです。昨日も少しヤバかったの…

ガンジス川の恋人は幻

「確かに人手は足りてないけど、編集なんか他国のオフィスから来てもらっても無理だろうから、現地で採用するって言ってたよ」 ニューデリーオフィスにいる元同僚に問い合わせてくれていたイギリス人の同僚から聞きました。当たり前といえば当たり前です。 …

時間厳守

「当たり前だけど、学生時代からそんなに性格変わってないよな?それだったらお前にインドは絶対に無理だからやめとけ」 インドに駐在した経験がある学生時代のサークルの先輩がいたことを思い出し、連絡を取ってみたところ、上記のお言葉をいただきました。…

良心

「ずずず、彼は本気だからあんまり意地を張らないほうがいいよ」 昼休みにイギリス人の同僚にコーヒースペースに呼ばれ、こう言われました。“本気”というのはダイレクターが私をインドに飛ばす件です。 彼の席は支社長室に近いため、ドアが開いていると話が…

ガンジス川の恋人

「インドに行く気はあるか?」 … …… ……… …………は? 休暇明けのダイレクターが出社早々、私を会議室に呼び出しました。私にまで「おはよう」と声をかけてきたので、ほんの少しだけ期待してしまったのですが、そんな私はバカでした。 インドのニューデリーオフ…

満月の夜

見たくないものを見てしまいました。正確には以前から何度も見ていたものの、本当の意味に気付いてしまったということですが。 満月の夜は良くも悪くも心が大きく乱されるそうです。 私はスピリチュアル的なものを信じていません。毎日の占いで良いことを言…