焼き鳥とじじいと男にモテる男

焼き鳥は本来、80～100円であってほしいのです。つくね（黄身付き）やぼんぼちなどは120～150円でよいと思いますが、焼き鳥で200円など「マジっすか！」と思ってしまいます。

仕事帰りにふらっと寄り、盛り合わせをつまんだ後にお好みを数本頼み、生ビールをジョッキで2～3杯飲んで2,500円、滞在時間1時間弱でさっと帰るのが私の飲み方です。

自宅マンションから徒歩3分のところに美味い焼き鳥屋さんがあります。活気があり、常にお客さんでいっぱいです。1串80円～でありながら、目の前で炭火で焼いてくれます。

きょうはダイレクターが急に休み、部署は私1人だけでした。本来届いているべき原稿が遅れており、控えめに言ってもやることがまったくありませんでした。

こんな日は定時上がりです。そして、帰りの京急の車内では、頭の中が生ビールと焼き鳥でいっぱいです。盛り合わせをタレで頼み、七味唐辛子を振って頬張る図を想像しただけでヨダレが出ます。

中を覗いたらお盆休みの真っ只中であるにも関わらずお客さんでいっぱいでしたが、運良く入れ替わりでカウンターが1席空いたところでした。間髪入れずに滑り込みます。

生で喉を潤し、

焼き物が出るまで冷やしトマトをつまみます。

そしてお待ちかねの盛り合わせ。この後、盛り合わせの皮が出て、レバーを2本追加したのですが、写真を撮るまでガマンできずに頬張ってしまいました。

レバーを頬張ったところで隣に酔っ払ったじじいが座り、私に絡み始めました。このテのじじいの扱いには慣れているので適当に対応しておきました。

じじいは1本食ってすぐ帰ったのですが、帰るときに「お前いつ来てるんだ？今度ゆっくり飲もうや」と言われました。なぜか気に入られたようです。

「お詫びに…」と大将が大好物のトマト巻きをくれました。私にとってはそれほど迷惑ではありませんでしたが、静かな1人飲みに絡むのはマナー違反であるのも事実ですので、美味しくいただきました。

港区の外資系で働く男子ですが、ブサイクのせいか女子にはまったくモテず、男にすごくモテます。男女問わずモテるのは喜ばしいことですが。

転職とお昼ごはん

給与や待遇、職種、勤務地、福利厚生、安定性…転職の際に重視する条件は人それぞれですし、私は今回の転職で職種を最重要視したわけですが、常に頭の片隅に置いていた条件が1つあります。

オフィス周辺にお昼ごはんを食べられるお店が多いかどうかです。

「何をふざけたことを」と思われるかもしれませんし、転職情報サイトや転職エージェントがこんなことをアドバイスしたら求職者に見限られてしまうでしょうけど、意外と重要な問題です。

前職のオフィス周辺のお昼ごはん事情は悲惨でした。すぐ近くにある手ごろなお店は松屋かゆで太郎（立ち食い蕎麦）の2店のみで、その次となると老舗の鰻屋や豆腐会席など3,000円オーバーのお店でした。

すぐ近くに東京を代表する観光スポットの1つがあり、その中にフードコートがあったのですが、観光客や修学旅行生で常にごった返していました。お昼ごはんは重要な気分転換ですから、さすがにフードコートは落ち着きません。

サラリーマンのお昼ごはんは700～800円が基本で、600円台だとさらに良し、さすがに最近は見かけませんが、500円台だと泣いて喜びます。家族持ちならパンと缶コーヒーで200～300円に抑えなければならないこともあるでしょう。

理想的なのは個人店、チェーン店問わず飲み屋のランチ営業です。何種類かの定食でそれぞれ700～800円、ご飯の大盛りやお代わりが無料というのがベストです。食後にアイスコーヒーを付けてくれたら万々歳です。

転職先のオフィスから徒歩5分以内にこのテのお店がたくさんあります。たまには気分を変えてパスタやうどん、マックというのも可能です。転職してお昼ごはんの重要性を実感しています。

和風おろしハンバーグ定食850円（ご飯お代わり無料、食後にアイスコーヒー付き）

唐揚げ定食800円（ご飯大盛り無料）

もつ煮込み定食600円（ご飯大盛り＋100円）

じゃこと辛子高菜の和風パスタ590円（大盛り＋100円）

ざるうどん（大）400円＋あなご天150円

ビッグマックセット650円（クーポン使用）

転職活動はとにかくオファーを得るのに必死になりますし、私自身もそうでした。書類選考で落ちるたびにお昼ごはんのことなど少しずつ忘れ、今回は転職自体がもう無理かもしれないと思いつつありました。

それが転職先の求人を紹介されたとき、何となくここに決まりそうな予感がし、勤務地を確認して「あそこは飲食店が多いな」とすぐに思い浮かびました。予感は的中し、こうしてお昼ごはん事情が劇的に改善したわけです。

中途採用で複数のオファーを得ることは滅多になく、初めにオファーを得たところに入社する人がほとんどだと思います。2社を天秤にかけてお昼ごはん事情で悩むというのは贅沢です。

ただ、転職活動の目的はオファーを得ることではなく、その後により良い仕事を続けていくことです。そして、お昼ごはんはそのための重要な要素です。オファーを得た後でもよいので1度、お昼時を見にいくことをお勧めします。

それにしても、お昼ごはんで満足できたのはよいものの、クライアントがお盆休みで特にやることがなく、睡魔と熾烈な戦いを繰り広げるきょうこの頃です。