電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

お盆休み

私はいわゆるお盆休みというものを経験したことがありません。前職の出版社でも、前々職の新聞社でも、夏休みはありましたが、7~9月の間で自分が好きなときに5日間休むような形式でした。

どこに行っても混んでいるお盆に休むより少しずらして休めるのは良いことですし、そうではなくお盆に全体で一斉に休むような会社の友人からは羨ましいとよく言われます。

ただ、私は全体で一斉に休むほうに憧れます。隣の芝生が青く見えているだけかもしれませんが、親父はメーカー勤務で、私が子どものころは毎年必ず1週間休んでいる姿を見ていたため、それが当たり前のように思えてしまいます。

それに、自分が好きなときに休めるといってもなかなか休めるものではありません。休みを管理できない自分が悪いと言われてしまえばそれまでですが、会社として強制的に休まされるのは楽でもあります。

ただ、私が子どものころとは違い、日本でのビジネスが国内だけで完結する企業は少なくなり、全世界とつながるようになっているため、全体で一斉に休む会社のほうがいまは珍しいのかもしれません。

1年に1回のお盆休みに家族で母親の実家の富山に行き、従姉妹たちと海で泳いだり、スイカを食べたり、花火をしたり…お昼ごはんを食べに出たら家族連れを多く見かけ、いわゆる子どもの普通の夏休みのことをふと思い出しました。

子どもに普通の夏休みを経験させてあげられるような普通の父親になりたいと思っていましたが、1人では無理ですし、修行を続けても一向に口から卵を生み出せるようになりません。

今日も淡々と仕事です。

野太い声と黄色い声援

「ベース、ヤバいっすね!チョーカッコ良かったっす!友達になってください!」― 昨夜のライブでずずず親衛隊がまた1人、増えました。もちろん男です。

男女問わず誰かに好かれるのは嬉しいことですが、そろそろ女子に好かれたいところです。「うおーっ!」という野太い声より「キャーッ!」という黄色い声援を欲しています。

昨夜のライブは大盛況でした。久しぶりに集客ノルマがあるお店で、1ドリンク込みで2,500円というアマチュアバンドのツーマンにはシビアな条件でしたが、終わってみれば大入り満員でした。

リハのとき「コイツ、ナメてんな」というような対応をスタッフにされたのですが、帰り際には満面の笑みで「またぜひお願いします」と言われました。分かりやすい性格です。

バンドはお互いに他のお店からの出演依頼が多く、頻繁に一緒にやるのは難しいのですが、半年に1回は一緒にやることになりました。お店としても定期イベントとして押し出したいそうです。

演奏後はシャツを絞ったら水滴が垂れるのではないかというぐらい汗をかきました。その後のビールが美味く、つい飲みすぎてしまい、きょうは二日酔いです。ようやく昨夜の酒が抜けてきました。

新たなずずず親衛隊もそうですが、他にも新しい繋がりがたくさんできました。対バンのお客さんで私のバンドを初めて観た方々から「また観たいのでライブ情報を教えてください」と声をかけてもらいました。

学校を卒業し、社会に出ると、プライベートで新しい繋がりを作るのは難しくなります。しかし、バンドのおかげで私はいまでも新しい繋がりが増え続けています。ありがたいことです。

9月は何と2週続けてライブをやります。「お前は本当に仕事しているのか?」と言われそうですが、仕事をきちんとこなした上での休日の趣味です。デキる男はオンとオフの切り替えを上手くやるものです。

「私とバンドのどっちが大切なの!」と彼女に言われてみたいと思ってしまうのは贅沢なのでしょうか。

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