電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

ライターの売り込み

「やはり僕の能力を理解できるところではなかったようですね。まあ他者から何本も依頼を受けているんで後から後悔すると思いますよ」(原文ママ)

メールの捨て台詞でも「×他者→○他社」と誤字があったり「×後から後悔→○後悔」と重ね言葉を用いたり、いろいろと考えさせてくれるライター(自称)です。

編集部に先週、ライターが売り込みにきたそうです。文章の質が低く、自分が書けば売り上げが増えるとのことで、質が低い例として挙げてきたものの中には私が書いたものもありました。

うちで書くにはある程度の専門知識が必要ですし、そもそもライターを募集していません。それでも何度も連絡してくるので根負けし、テストで1本書いてもらったそうです。

私にも見てほしいというので上がってきたものを読ませてもらったのですが「本当にライター?」と思うほどひどいものでした。これまでの実績があったそうですが、疑ってしまうレベルです。

2000字程度の短い文章であるにもかかわらず論理が一貫せず、話題があちこちに飛び、さらにその並びもめちゃくちゃで、最終的に何を伝えたいのかがまったく分かりませんでした。

何より誤りが多いのです。短い文章の中で「×以外→○意外」「×人権費→○人件費」「×要員→○要因」と3箇所の誤字に加え「考えれない」というら抜き言葉がありました。

友達とのLINEではありませんし、もしライターを名乗るのであればFacebookやツイッターなどSNSの文章でさえ誤りに気を配ることが必要です。もちろんブログも、です。

論理的な文章の書き方は勉強すればある程度、身につくものですが、誤りを見落とす注意力のなさやテストの文章を見直さずに提出する雑さは性格の問題ですから直すのは難しいでしょう。

こちらは経験を積み、技術を磨いてきたプロの編集者です。相手がライターを名乗り、一緒に仕事をするのであれば容赦はしません。妥協せず、徹底的にやります。

しかし、ライターが書いたとされるウェブにあふれる文章のほとんどは手直しで何とかなるレベルですらありません。私は関わることはないでしょうし、関わるつもりもありません。

ただ、こちらが根負けするまで売り込んでくるしぶとさは見習うべきものがありますし、原稿料を請求してくる図太さに感心しました。フリーで何かをやるには必須の素養です。

現実逃避

「この前は変なこと言ったり、泣いたりしてごめんね。ちょっと飲み過ぎちゃってたみたいだから忘れて」― 景子さんからLINEがきていました。

もし、景子さんが私の前から姿を消したら…と考えることがあります。そして、その度にとても辛くなります。

しかし、それでは景子さんの想いを受け止められるのか…と考えると、その度に苦悩します。文字通り頭を抱えます。

現実問題として冷静に考えてみると、仮に私に彼女ができ、結婚したら、景子さんと会い続けるのは不可能だと思います。

景子さんはあまりにも美人すぎます。私が女性だったとして、彼にこんな美人の友人がいたら間違いなく嫉妬し、関係を疑います。

「いったいどれだけ美人なんだ?」と思っている人が多いと思います。写真を載せられるものなら載せたいのですが、それはできません。

ただ、男女問わずうっとりと見とれるほどの美人です。マンションのオーナーさんは女性にもかかわらず「目の保養になるわ」といつも言います。

同じマンションに住む小学生がエレベーターで景子さんに遭遇すると明らかに固まります。子どもでも分かるほどです。

しかし、景子さんは男…。

「私はずずずくんが幸せになれるよう、いつも祈っているから」― 景子さんがよく言うことですが、辛くなるので言わないでほしいといつも思います。

私はそんなに想われるような男ではありません。なぜ俺なんだ?といつも疑問を感じています。そして苦悩しています。

ダメだ、今夜も逃げたい。

何でこんなにネタみたいな毎日を過ごすことになってるんだろうなあ。真っ当に生きてきたつもりなのに。