悪意
わざわざ言われなくとも、自分が最もよく分かっているのです。
ふみちゃんに想いが届くことなどないこと、遠くから見つめていることやこうしてブログに綴っていることが気持ち悪いこと。
ふみちゃんに直接的に想いを伝えようなどと思っていませんし、姿を見せるつもりもありません。ただ、遠くから一目見られるだけでよいのです。
たぶんスクリプトを使用して機械的に送っているのでしょうけど、あまり嬉しくないメールが数分おきに送られてきています。
決して短くないネット歴で匿名の悪意を向けられたことは何度もありますが、気分の良いものではありません。ちょうど悩みが多いときなので参ってしまいそうです…。
オフィス前には大量の街宣車が繰り出し、大音量でシュプレヒコールや軍歌を流しています。もちろん弊社に来ているわけではなく、近くにある大使館に向けています。
ふみちゃんが働いていると思われるオフィスビル前は大きな交差点で、そこで警察と街宣車のせめぎ合いが繰り広げられるので、かなりうるさいのではなかろうか。
街宣車だけでなく、特攻服的なものを来た構成員が徒歩でオフィス周辺をうろうろしています。警察がたくさんいるので大丈夫だと思いますが、ふみちゃんが変な場面に巻き込まれませんように。
充実
「ずずずさんって充実してますよね」
…
……
………
…………は?
他部署の若者と一緒にタバコを吸っているときに言われました。こんなブサイクのいったいどこを充実していると思ったのでしょうか。
「テレビ会議とかで米国本社やシドニーオフィスの外人にも冷静に言いたいことを言ったりして仕事もバリバリこなしてるのに、休日はライブやったりレコーディングしたり、すごく憧れます」― よいか、若者。耳の穴をかっぽじってよーく聞け。
おじさんは君のようにかわいい彼女がいるほうが充実していると思うぞ!
印象というものは見る人によって大きく異なるものであることを実感しました。私は他者から充実した人生を送っていると見られているようです。
電車で一緒になった女性に恋して散って、それにも関わらずいつまでもこんなブログを更新している、情けないブサイクだとは思いもよらないのでしょう。
帰り際、オフィスを出たところでキレイな虹がかかっていました。ふみちゃんも見ていないかな…と思いながら、裏口からこそっと帰る今日この頃です。