夢
ふみちゃんの夢を見ました。
帰ろうとオフィスを出たところで、同じく帰るところのふみちゃんとばったり会い、そのままたわいのないことを話しながら京急で一緒に帰る夢です。
私が横浜駅で先に降りるとき「また明日」と小さく手を振りながら、目がなくなる笑顔を向けてくれます。楽しい時間が終わり、ふみちゃんを見送ったところで目が覚めました。
「こうなったらいいな」と思っていたことですし、同じ夢を何度も見ます。そう、付き合いたいなど大それたことを考えていたわけでなく、おしゃべりできるだけでよかったのですが。
いまはもう一緒の電車に乗ることができませんし、私のことなど思い出させるわけにもいきません。昨日は不慮の事故扱いにしたいところです。
ふみちゃんがいなくなるまでずっと離れたオフィスから眺めるだけです。そこに私がいて、ふみちゃんを見つめていることなど知られてはいけません。
今朝はふみちゃんがいましたが、明日はいないかもしれません。いない日が続き、何の前触れもなくふみちゃんに会えなくなることは十分、ありえます。
しかし、私にはもう遠くから眺めることしかできません。何かするつもりもありませんし、何もしてはいけないのです。
平日に夢を見ることはまずありません。心身ともに自分で考えている以上に疲れが溜まっているのではないかと思います。
すっかり忘れていましたが、ストレスチェックの提出期限が明日でした。去年は出し忘れてしまい、人事から釘を刺されているので、今夜にでも記入するつもりです。
ただ、いま回答したらものすごい結果が出そうな。
髪をほどいて
「ちょっと危ないかな…」
午後から丸の内で取材が入っていて、カメラマンや広報との打ち合わせを考慮すると、12時にオフィスを出るのがちょうどよかったのです。
駅に行くにはふみちゃんが働いていると思われるビルの前を通らなければなりません。万が一にもお昼休みで外に出たふみちゃんに会わないよう、11時30分にオフィスを出るつもりでした。
しかし、出ようとしたところで入稿したデータについて印刷所から問い合わせの電話があり、デザイナーやDTPに連絡していたらあっと言う間に30分が経過していました。
駅までの道を遠回りする時間はありません。また、私がふみちゃんを遠くから見かけたことはあっても、ふみちゃんとすれ違ったりしたことはこれまでお昼にはありませんでした。
本来、オフィスを出る予定だった時間を少し過ぎてしまい、焦っていましたし、会わないだろうと高をくくっていたこともあります。
ふみちゃんが同僚と一緒に向こうから歩いてくることに気づいたのは、横にそれる道も隠れる場所もないところでした。
ふみちゃんを決して見ないよう、うつむいてすれ違いましたが、ふみちゃんも私に気づいたはずです。こんなブサイクを見せてしまい、本当に申し訳ない。
ふみちゃんを嫌な気持ちにさせたであろうという考えで頭がいっぱいになってしまい、取材は散々でした。同席した営業が私に何かあったのかと本気で心配したほどです。
プライベートの悩みで仕事に支障をきたすとは情けないかぎりです。取材は15時30分に終わりましたが、オフィスに戻らずそのまま直帰してきました。
こういう日は大好きな曲に合わせて静かにベースを弾くにかぎります。この曲、昔から大好きなのです ― birdの「髪をほどいて」。
www.youtube.com想いに そう少し 振り向いてほしいだけなの…。